2014年3月 5日

院長あいさつ

院長あいさつ

こんにちは。院長をしております高見澤哲矢と申します。この度は、医療法人CFT クリニックF&Tの歯内療法ホームページをご覧いただき、心から感謝いたします。

当院はJR仙台駅から徒歩6分、あおば通駅から徒歩4分、仙台市営地下鉄南北線の広瀬通駅から徒歩6分という、交通の便の大変良いところにあります。おかげさまで遠方から足を運んでくださる患者さんもいらっしゃって、院長としては光栄なかぎりです。

私が目指しているのは、患者さんの大切な天然の歯を1本でも多く残すこと。そのために、アメリカはペンシルバニア大学の歯内療法を取り入れています。それが患者さんにとってもふさわしい選択であると信じています。

ただ、お口の中の状態は患者さん一人ひとり違います。だからこそ、それぞれの患者さんとしっかり向き合わなければと心がけてきました。その成果が現在のクリニックF&Tにつながっているのではないでしょうか。

少しでも多くの患者さんを笑顔にしたい。その気持ちで頑張っています。どうぞお気軽にご来院ください。

将来は歯科医師になるものだと思っていた

院長あいさつ私はこの仙台で開業する歯科医師の家に、3人姉弟の末っ子として生まれました。私の上は姉2人という末っ子長男だったので、両親の期待も大きかったのでしょう。私自身も小さいころから、将来は当然歯科医師になるものだと思っていました。

ところが、東北大学歯学部に進学してから「このまま歯科医師になって本当にいいのか」と考えるようになりました。というのも、私は要領が悪いところがあり、勉強にもそれほど熱心ではなかったこともあって、決して成績が良い学生とは言えなかったからです。

それでも無事に国家試験に合格し、歯科医師の資格を得ました。ちょうどそのころ、歯科医師をしていた祖父が倒れるという出来事が起きたのです。私は卒業後すぐに父の元で半年間修行し、祖父の営んでいた歯科医院を引き継ぐこととなりました。

患者さんと接して受けたショック
実際に治療を始めてみて、己の不甲斐なさに愕然としました。大学で勉強して国家資格もとったはずなのに、何もできないのです。もちろん患者さんからのクレームも、毎日のように寄せられました。

とにかく勉強をするしかない。そう決意した私は、休日を返上して講習会に通い、学生時代のつてを頼って、人一倍勉強しました。少しでも患者さんに負担をかけないようにと、必要と思われる治療機器もどんどん導入していきました。

歯科医師として何をするべきか
祖父の歯科医院を引き継いで7年、なんとか歯科医師として格好がついてきたころの話です。ある講習会で「全人的歯科医療」と呼ばれる歯科臨床哲学に出会い、大変な衝撃を受けたのです。それは簡単に言えば、患部としての歯だけを治すのではなく、お口の中全体、引いては患者さんの体全体を考えるといったものでした。

「このまま技術だけを磨いていてもだめだ。もっと歯科医師として柱になるものを持たなければ」

そう考えた私は、歯科臨床哲学に基づいた歯科医療を学ぶことにしました。そして、東京、大阪、アメリカのマイアミで「全人的歯科医療」を専門とする先生方に師事することとなったのです。

歯内療法に行きつくまで

院長あいさつそれからもたびたびアメリカやカナダを訪れては、世界で正当性のある歯科技術や治療哲学を学んできました。そうしているうちに、歯科医療でもすべての分野に精通することの限界を感じてきたのです。お医者さんでも、眼科もできて耳鼻科もできる先生がいないように、たとえば整形外科でも肘の専門、腰の専門の先生がそれぞれいらっしゃると思います。

歯科でも口腔外科、補綴、歯周病等、それぞれ専門分野が存在します。そしてとかく過去の自分も含め日本の勉強をしている歯科医師は、そのすべての分野に精通しようとして、いわゆる「スーパーGP」を目指す先生が多いと感じます。それは、自分が目の前の患者さんの歯の問題を解決してあげたいという想いと、患者さんからの「この先生に治してもらいたい」という想いがあるからだと思います。そのこと自体はよいのですが、場合によって限界もあるのです。イチローがサードやキャッチャーでも一流になれるわけではないことと同じような気がします。

そんな中、自分の琴線に響いたのが「歯内療法」だったのです。それまでその分野のことは、時間のかかる割には治癒率も悪く、失礼ながら魅力のない分野だと思っていたのですが、実は成功率90%以上であるということを目の当たりにして愕然としました。それと同時に、自分もそうなって、できるだけ歯を抜かない、患者さんの歯をなるべく多く残すことができる歯科医師になる、と決意したのです。

1本でも多く天然の歯を残す

院長あいさつ残念ながら歯が抜けてしまった場合、最近ではインプラントを行うのが一般的になってきました。確かにインプラントは素晴らしい技術です。しかし、それよりも持って生まれた自分の歯で生活できるのが幸せなのではないでしょうか。

患者さんの人生のお手伝いがしたい
2008年、父の医院を引き継いで、医療法人CFT クリニックF&Tとして移転開院しました。F&Tの「F」は英語の「Fabulous」の頭文字。日本語では「とても素晴らしい、驚くべき」という意味です。

患者さんが自分の人生を「素晴らしい!」と思えること。そのために、1本でも歯を多く残すお手伝いをさせていただきたいという思いから名付けました。それこそが当院の使命だと思っています。

私だけでなく、当院のスタッフも全員が同じ思いで患者さんと接しています。患者さんが「ここで治療して良かった」と思えるような治療を提供したい。それが当院の目指す姿です。

院長プロフィール

院長あいさつ医療法人CFT クリニックF&T 院長 高見澤 哲矢

【略歴】
1993年 東北大学歯学部卒
1993年 高見沢歯科勤務
2003年 たかみさわ歯科オーラルヘルスケアセンター開院
2008年 クリニックF&Tとして移転開院

【所属学会等】
歯学博士
東北大学大学院歯学研究科 口腔修復学講座 歯科保存学分野 非常勤講師
日本歯内療法学会 会員
アメリカ歯内療法学会 会員
ペンエンドスタディクラブインジャパン 会員
Dentsply Sirona 公認インストラクター
仙台市立鶴谷東小学校 歯科校医

【活動分野】
サッカー観戦(主にベガルタ仙台・日本代表・FCバルセロナなど)
・料理・アップルコンピューター

患者さんのご希望をしっかりと聞いてから治療をスタート

ボロボロになった歯のこと、近くに相談できる人はいますか?当院では、しっかりお悩みをきくことからはじめています。

カウンセリング

「歯を抜かなければだめだといわれた」
「ずっと根管治療を続けているのに、痛みや違和感がとれない」
「治療を受けて完治したはずなのに、少し経ったらまた腫れてきた」
「歯が痛いのに、何が原因なのかわからない」

皆さんはこんな悩みをお持ちではありませんか。健康的な日常生活を送るために、歯は不可欠なパーツです。それにもかかわらず、歯やお口の中のことで不満や不安を抱いている方は意外と多いのです。

歯科医院をもっと気軽に行ける場所に
お口の中のことについて悩みがあるのに、誰にも相談できない、どこに相談していいかわからないというお話しもよく聞きます。本来ならば、その窓口となるのは歯科医院です。

でも「歯医者にいったらいきなり治療をされそう」「もし大変な病気だったら、病名を知るのが怖い」といったさまざまな理由で、歯科医院を避けてしまう方もいらっしゃいます。

歯科治療の基本は、早期発見・早期治療。さらに最近では、まずトラブルが起こらないように予防するという考え方が主流になってきています。そのためにも、歯科医院は、もっと気軽に訪れることができる場所でなければならないのです。

時間をかけてカウンセリング

時間をかけてカウンセリング当院では、ペンシルバニア大学歯内療法科のコンセプトに従い、生物学的な根拠に基づいた治療を行っております。

そのコンセプトとは、天然の歯を1本でも多く残し、自分の歯で噛めることの素晴らしさを実感していただくこと。ですから、いきなり抜歯をする、歯髄を取り除くといったことはあり得ません。

まずは患者さんのお悩みをじっくりお聞きします。そのためのカウンセリングの時間も確保しています。治療方針や治療にかかる期間、治療費についてもしっかりご説明しますので、いつでもお気軽にご相談ください。

メールでのご相談も受け付けます
また、当院ではメールでのご相談も受け付けています。直接お会いして診断するのとは違い、あくまで限定されたお答えしかできませんが、お返事はなるべく早くしようと心がけています。

まずは、ご予約されてのご来院でもメールでも結構です。皆さんのお口の中にまつわるお悩みをお聞かせください。その上で改めて診査・診断を下し、治療をスタートします。

メールでのお問い合わせはこちらから

ペンシルバニア大で生まれた歯内療法をお届けします

当院が行っている歯内療法は、アメリカのペンシルバニア大学歯内療法学科で生まれた治療法です。当院の院長は、日本へ歯内療法を広げるために尽力されている石井宏先生に師事しております。

確かな技術

「歯内療法」とは、アメリカのペンシルバニア大学で生まれた治療法です。ベンシルバニア大学はアメリカで最初に医学部を設置した大学。日本での東京6大学のような、アイビーリーグと呼ばれる名門校のひとつでもあります。

アメリカは、歯科治療の研究が進んでいる国として知られています。その中でもペンシルバニア大学は、世界で最初に歯内療法学科が生まれたところで、一般的に行われている歯内療法と外科的歯内療法の両方を学べることで有名です。

そこから生まれた歯内治療は「University of Pennsylvania Department of Endodontics Endodontic Program」と呼ばれるメソッドとして世界中に広まっています。

アアメリカの研究成果を治療に取り入れる
当院の院長は「できる限り歯を抜かず、自然の状態を保つ」というその目的に共感し、いち早く治療に取り入れようと日本で歯内療法の第一人者といわれている石井宏先生に師事しました。

院長自ら治療

院長自ら治療当院の歯内療法は、ペンシルバニア大学で行われている研究を反映したものです。

当院での治療は、歯内療法以外の一般的なむし歯治療であっても、院長が自ら行っています。だからこそ患者さんにも治療に臨む姿勢を醸成し、お任せいただけると考えております。

当院は交通の便が良い仙台駅前

当院は仙台駅から徒歩6分、一番町にあります。ショッピングのついでにもお立ち寄りいただけます。

仙台駅からすぐ

「歯医者はちょっと苦手」とおっしゃる方は意外に多いもの。そんな方にとって歯科医院での治療はさぞや憂鬱なことでしょう。治療に向かう足も鈍りがちになることと思います。

なるべく気軽に訪れてほしい、通院が患者さんの負担にならないようにしたい。そんな思いから、当院はJR仙台駅前という交通の便の良い場所に開院しました。

他県から治療に訪れる方も
当院は、JR仙台駅から徒歩6分の一番町にあります。JRあおば通駅からなら徒歩4分、仙台市営地下鉄東西線の青葉通一番町駅から徒歩2分、仙台市営地下鉄南北線の広瀬通駅からも徒歩6分、仙台市営バス・宮城交通バスを利用すれば、青葉通一番町停留所から徒歩2分で来院いただけます。

仙台駅からすぐさまざまな交通機関が利用できるので、お仕事やお買い物のついでに立ち寄る患者さんもいらっしゃいます。中には新幹線を使って他県から治療に訪れる方も。これも当院の施術を信頼してくださっているからだと、大変うれしく思っています。

お体への負担に配慮した治療を
当院では痛みに配慮した治療を心がけています。特に歯内療法の場合、神経が通っている歯髄での施術になるので、麻酔を行っています。そのため、患者さんのお体への負担も可能な限り抑えられています。

ですから、治療後に仙台駅前でショッピングを楽しむといったことも自由自在。治療を受けたことなど忘れて、次の予定を満喫していただけます。

時間をかけた施術で、再発のリスクも引き下げます

1回の治療に時間をかけ、通院を2、3回で終了させます。

時間をかけた治療

「施術が早ければ早いほど、腕のいい歯医者」

そう思っている方は意外に多いようです。でも歯科医師からすると、その判断はちょっと間違っていると言わざるをえません。

歯は体の中でも比較的小さいパーツです。しかもその内部構造は複雑で、患者さん一人ひとりによって異なっています。そのため治療をしようとすると、どうしても時間がかかってしまうのです。

歯科治療は途中でやめられない
たとえば1人の患者さんに治療時間を30分とっていたとしましょう。施術中に「時間がきたので今日はここまで」と途中で終わらせることができるでしょうか。そんなことをしたら、せっかく治療した歯が悪化してしまう可能性も出てきます。

では1回の治療が30分以内に終わるように、何回にも分けて治療を行う歯科医院はどうでしょうか。それでは通う回数が増えるほど治療間の再感染リスクが高まりますし、患者さんの負担も増えてしまいます。しかし施術の途中だからといって、予定していた時間を超えて治療を続ければ、そのあとの時間に予約を入れていた患者さんすべてに影響が出てしまいます。

時間をかける理由

時間をかけた治療当院ではしっかりと治療ができるよう、1人の患者さんにかける時間を長く取っています。平均すると大体1回に1時間以上。そのため歯の根の治療であっても、2~3回の通院で終わります。

特に当院で行っている歯内療法は、歯の内部の除菌が主な治療となります。治療の途中で新たな細菌が入ってしまっては治療が進まなくなってしまいます。そのため時間をかけた施術と清潔操作が不可欠となるのです。

カウンセリングの時間もたっぷり
また当院では、患者さんのご希望をしっかりお聞きするため、カウンセリングも大切にしています。もちろん治療内容についてもできるだけわかりやすくご説明しています。患者さんが病状や治療内容を把握することで、治療への協力体制の構築と効率を考えた治療が可能となり、再発のリスクを引き下げられると考えるからです。患者さんとドクターが同じ目的に向かい協力しなければ治療もうまく進みませんし、再発する可能性も大きくなってしまうのです。

患者さんご自身が納得して治療に臨まなければふさわしい治療はできません。患者さんがご自分の歯と長く付き合っていくためにも、当院は可能な限り作業に必要な配慮を行います。

ラバーダムを用いて感染リスクを軽減します
歯内療法(根の治療)の際にはラバーダム防湿を行います。歯の中へのだ液などの侵入を防ぎ、細菌の感染リスクに配慮しコントロールします。

歯の治療は診断が大切です

歯内療法の基本は診査と診断。
診査の結果、痛みの原因が歯ではなかったという場合もあるのです。

歯内療法の診査・診断

歯の痛みというのは非常に不快なものです。できればすぐにでも治療を受けて、痛みを取ってほしいと思うでしょう。でも歯科医院で歯の治療を受けても、痛みや腫れがなかなか治まらないことがあります。

治療を受けたのに痛みが治まらない場合、原因として考えられるのは診査・診断が間違っていることです。歯の痛みの原因はさまざま。その原因を突き止めなければ、まず治療はできません

痛みのさまざまな原因
お口の中は敏感なもの。「歯が痛い」とひとくちにいっても、温度変化などで起こる歯の痛み、歯髄の神経が刺激されて起こる痛み、歯ぐきなど歯周組織の痛みなど、さまざまな種類があります。それどころか歯や歯ぐきが原因ではないケースもあるのです。

人間は顎関節症によるあごの痛み、三叉神経痛や帯状疱疹といった神経障害による痛みを、歯痛として感じてしまうことがあります。また心因性の歯痛もあります。こういった場合、いくらお口の中を調べても原因がわからなかったり、歯の治療をしても痛みがとれなかったりします。

歯痛を感じる原因歯痛を感じる原因
●歯の痛み
歯を覆っているエナメル質のすぐ内側には、象牙質という硬組織があります。象牙質には象牙細管と呼ばれる中空部分があり、極端に熱い物や冷たい物を口に含んだとき、その象牙細管が刺激されて痛みを感じます。知覚過敏といわれる症状も、象牙細管の痛みです。

●歯髄の痛み
歯の中心部にある歯髄には、神経や毛細血管が通っています。むし歯によって細菌が歯髄に入り込んだり、外傷などで歯髄に圧力がかかったりすると、歯髄の神経が刺激されて激しい痛みを感じます。

●歯周組織の痛み
歯を支える歯周組織が炎症を起こしたりすることで感じる痛みです。歯周組織の中でも、歯の中からの感染により奥深い部分で起こる根尖性歯周炎と、歯周ポケットなど歯の周辺から起こる辺縁性歯周炎があります。この2つは原因がまったく違うので、治療法も変わってきます。

●歯肉の痛み
歯と歯の間に食べ物が詰まったりして、歯肉に圧力をかけることで起きる痛みです。まだ生えてきていない親知らずが、周囲の歯肉を刺激して腫れたりするのも、この歯肉の痛みのひとつです。

●歯槽粘膜の痛み
お口の中を覆っている粘膜の痛みです。口内炎などの局部的な病変のほかに、全身疾患によっても引き起こされます。お口の中全体に痛みを感じるときには、同時に味覚障害などが起こることもあります。

●咀しゃく筋の痛み
歯ぎしりや食いしばりによって、あごの筋肉が刺激されて起こる痛みです。下あごから頬骨にかけての痛みは下の奥歯、こめかみ付近の痛みは上の歯の痛みと勘違いされることがよくあります。

●神経障害性の痛み
三叉神経痛、帯状疱疹など、神経性の病気によって起こる痛みです。抜歯や口腔内の外科手術によって神経が傷つき、神経障害になってしまうことも。そういった場合、歯がないのに歯の痛みを感じることもあります。

●神経血管性の痛み
偏頭痛や群発頭痛をもつ方は、その痛みを歯痛として感じることがあります。これが神経血管性の痛みです。

●心因性による痛み
たとえば長い間痛みを我慢し続けたり、過去に強い痛みを受けた経験があると、特に何か病変があるわけでもないのに痛みを感じることがあります。強いストレスなどでも、この心因性の痛みが起こることがあります。

痛みの対策は診査・診断から

診断、治療に学会のプロトコールを反映診査・診断
歯痛の対処には、まず原因を突き止めること。当院では、アメリカ歯内療法学会で認められた診査項目を適用し、歯痛の原因について診断を行っています。

診査・診断が適合していれば、痛みにも対処できます。歯科医院では対応できない痛みなら、適切な病院をご紹介いたします。

当院では診断や治療のために、アメリカ歯内療法学会で認められたプロトコールを反映しています。たとえば、使用薬剤も科学的な裏づけの取れているもののみを、適切な濃度と作用時間で使用します。手軽に治療を進めるためだけの器材も導入しておりません。

ラバーダムによる防湿
また、ラバーダムを用いた防湿にはこだわっております。歯内療法分野に関する病気の原因は細菌の感染です。細菌が存在するだ液などが歯の中に侵入しないように、また細菌を駆除するために必要な使用薬剤が、お口の中に漏れないようにする配慮が必要となります。例えるならば、体の中の手術を受けるときに感染のコントロールがなされた手術室で行われることが当然であること、と同じことなのです。

マイクロスコープを用いた治療診査・診断
当院では、診断、治療のためにマイクロスコープを導入しています。マイクロスープとは脳外科や心臓外科、眼科といった分野で、必要なときに使われる顕微鏡のことです。歯の診断や治療にもマイクロスコープが重要な役割を担います。

歯の内部は複雑な構造になっているうえに、患者さん一人ひとり形状が違います。治療箇所を確認するためにマイクロスコープを使用すると視野が拡大され、肉眼の20倍もの倍率で見られるので、診断を下しやすくすることが可能となります。感染部分や除去が必要な部分のみ取り除き、健康な部分は保存するといった、ミニマルインターベンションを考えた治療を行うことができます。

診査・診断診査・診断より痛みの対策を行うことで、再び歯の痛みが起こるリスクを軽減することができます。もちろんプロトコールどおりの治療は、それなりに時間もかかります。それでも当院では、患者さんの歯を残すための努力を惜しむことはありません。

歯内療法とは、ご自分の自然な歯を残すための治療法です

歯が悪くなると、すぐに「抜く」のは日本だけの常識。歯内療法は自然の歯を残すことを第一に考えます。

歯内療法

「歯内療法」という言葉を聞いたことがありますか?あまり耳になじみのない言葉かもしれませんが、文字どおり「歯の内部の治療」のことです。いわゆるむし歯の治療も歯内療法のひとつです。歯科治療の世界では、歯の中心にある歯髄部分にまつわる治療を歯内療法と呼んでいます。

歯の表面は非常に硬いエナメル質で覆われています。その内側には柔らかい象牙質があり、さらにその内側にあるのが血管や神経が通っている歯髄です。歯髄は歯の根の部分であごの神経や血管とつながっています。そのため歯髄が細菌に冒されると、硬い組織に覆われて腫れることができずに内部の圧力が高まるため、時に堪え難く痛んだりするのです。

歯髄に近づいた細菌を取り除く
歯髄は硬いエナメル質などで覆われた歯の中心部にありますから、普通ならば細菌に感染することはありません。ところがむし歯によってエナメル質が溶かされてしまうと、神経の通う象牙質や歯髄まで細菌が簡単に入り込んでくるのです。

ごく初期のうちにむし歯を発見・治療できればいいのですが、エナメル質には神経が通っていないため、初期のむし歯は腫れや痛みがありません。気づいたときには細菌が象牙質や歯髄部分にまで入り込んでいることが多いのです。こうなってしまったら、それらの細菌を駆除しなければなりません。そのための治療が、歯内療法です。

自然の歯を残すための歯内療法

自然の歯を残すための歯内療法日本では歯髄部分が細菌に冒されると、一般的に神経を抜く治療が行われています。でも神経を抜くと周囲の血管も一緒に抜けて、血が通わない状態となります。するとその歯は、細菌からの防衛機能を失って無防備な状態になってしまうのです。

歯髄を取り除く治療は決して簡単なものではありません。諸外国では歯髄を取り除くだけで、日本円にして10万円以上の治療費が請求されることもあります。ところが日本は保険医療制度のため、安価で歯髄を取り除くことができてしまうのです。

歯髄を取り除く治療が高価なものだったら、誰しも「そこまで悪化する前に治したい」と思うでしょう。日本の保健医療制度は大変優れていて、国民の健康に大きく貢献していることは事実ですが、そのために危機感が薄れてしまっては本末転倒です。大切なのは歯を健康な状態に保っておくため、裏づけのある医療を受けることに気を配ることです。

どんなに気をつけていても、歯が悪くなってしまうことがあります。そんなときのできるだけ自然の歯を残すための治療が歯内療法です。歯内療法は自然の歯と長くつきあい続けるための治療なのです。

お口の中のお悩みは、お気軽にご相談下さい

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