歯科医師の腕とは??
こんにちは! クリニックF&T、院長の高見澤です。
私自身もそうですが、歯科の治療を受けようと思ったら、腕の良い歯科医師に診てもらいたいと思いますよね?
さて、その「腕の良さ」では何が重要なのでしょうか?
「手先が器用!」
確かにそれは、不器用よりは器用の方がいいでしょう。
「治療が痛くない!」
私も痛いのは、大の苦手ですので、診療台の上に横になれば、「痛くないようにどうかお願いします」と思わず念じます。
でもそれより何より大切なのは、
「正しい診査診断ができるか?患者さんの意思決定をフェアにサポートできるか?」
ということです。
どういうことか?
診査診断が正しくなければ、
治療をしたけれども痛みが変わらない。。。
頑張って通ったけれども腫れが取れない。。。
明確な理由なく、抜歯と言われる。。。
そんなことが起きてしまう可能性があります。
「ライセンスを持っているのだから、そのくらいはできるでしょう」
と思いますか?そうですよね。
でも、そこまでの正しい診断を導くまでの時間が確保できなかったり、
検査をしきれないことも、あるのかもしれません。
経験が足りなかったり、そのための研鑽(歯科大学教育だけでそこまではサポートできていないのが現実です)を積んでいない場合もあるでしょう。
一方、「患者さんの意思決定」とは何でしょうか?
病気の診断というものは、きちんとした診査を行えば、自ずと一つに決まります。
しかしだからといって、その診断に基づいて必ずすぐに治療を行わなければならないわけではありません。
そこには、患者様それぞれのお考えや価値観、お仕事や家庭の事情、確保できるお時間等、様々なことを鑑みる必要があります。
そして、そこに偏りのない正しい医療情報の提供(例えば歯医者さん自身が得意か不得意かに関係なく)があって、患者さんご自身で、「ではどうするのか?」を考えていく。
それが「患者さんの意思決定」となります。
歯科医療従事者側が決めるわけではないのですが、そのことを理解してサポートできる歯科医師が、真の「腕の良い歯科医師」であると、私は思います。